井上精工社長のずぐだれ日記

株式会社井上精工代表の井上隆が 日々思う(どうでもいい)ことをだらだらと綴っております。

その9 過去を覗く窓

ある地域で地震?自然災害が起こり地滑りが発生

長い間住む者もおらず、朽ち果てかけていた大きな邸宅も被害にあい

災害救援関係者数名が、念のため足を踏み入れたところ

古い調度品や書籍が乱雑に散らばった室内のほか

ガレージに一台の古ぼけた小さいワゴンが置いてあったのを見つけた…



救援者の中にたまたま車好きな男がいて

その車がとても珍しい車種であることを自慢げに語りだした

何十年も前に数台しか製造されなかった幻の車らしい

「お前のもんじゃあるまいし」とか想いながらも

周りの連中も興味を持って話に聞き入っている…



そのうちに、誰とはなしに

「この車、もらっちまおうぜ!」

「どうせ誰もわかんねえよ」

「地滑りですべてガラクタになったってことだ」

そんな話になり、暗闇にまぎれて運び出してしまった…



後日、某所

例の車好きを中心に集まったあの連中が

運び出した車を囲んでいる

きれいに洗って磨かれたようだが

やはりそれなりの古さを感じさせる車体

「実はまだちゃんと動くんだぜ」

’車好き’はそういうとエンジンをかけた…



大人4人が乗るのが精いっぱいだった

こっそり河川敷を走らせてみようということになり

次の日の早朝、人気のない河川敷に集まると

幌付きのトラックの荷台から例のワゴンを慎重に下し

高揚感の中で乗り込んだのだ

「なんとか皆乗れて良かった、じゃあ行くぞ」

’車好き’がまたエンジンに火を入れる

「ブルルルン」

「さあいくぞ」

ワゴンはすべるようにゆっくりと走り出した

「おお!動いた!」

童心に返ったようにはしゃぎだす男たち

すると

「やばい!人がいた!みつかったかも!」

後の左側の席に座っていた男が叫んだ

「なに?」

「本当か?」

慌ててブレーキを踏み停まる

「いや、ここは公道ではないし、大丈夫だろ?」

「いやいや、だいたいにしてこの車は勝手にもってきた、人のもんだろ?」

「そうか、やっぱりヤバいな、見つかると」

「どうする?」

「どこに居たんだ?どこ行った?」

「いや、見えなくなった。でも…」

「でも?」

「ちょっと子供っぽかったんだけど、変なんだ」

「何が?」

「なんていうのか、今の子供じゃないみたいな」

「何言ってんだ?」

「なんかこう、一昔の子供のような」

「…?」

「お前何言ってんだ?」

「いや、なんか70年代のころの中学生みたいな感じだったんだよ」

「なんじゃそりゃ?」

「なんか服とか髪型がさぁ、どこか古臭い感じなんだよ」

「見たのは一人?」

「見たのは一人だけど、なんか仲間がいるような感じだった」…



とりあえず、子供とはいえ見つかると面倒なことになるかも知れないので

トラックまで急いで戻って引き上げることになった

「ブルルルン」

Uターンして、きた道を戻る

するとまた後の左側の席の男が叫んだ

「わ、人がいっぱいいる!」

「え?どこに?何も見えないよ!」

今度は後ろの右側の席の男も

「本当だ!なんだ?お祭りでもしてんのか?こんな朝早く?」

「おいおい何言ってんだ、誰もいねえよ!」

ブレーキをかけて車が止まると

「あれ?消えた!」

「え?今のは何だったんだ?」



今は周りに人っ子一人いない

空はやっと白くなってきたくらいで

早朝ウォーキングやジョギングする人の姿もまだない

「確かに見たんだ」

「オレも見た」

後の座席の二人だけが見たと言い張る

後ろの座席の左側の窓から見たという

前の二人は何も見ていない

念のため、勇気を出して車を降りてみたが

人の気配すら感じない

まわりいったい静寂だけ

遠くのほうで50CCバイクの音がした…


「気味悪いな」

「早くこっから引き上げようぜ」

トラックは遠くに見える

あと数百メートルの距離だ

4人はまた乗り込むと急いで発車した

するとまただ

「やっぱりいる!」

「車が走り出すと出てくるんだ!」

「とにかく早く逃げようぜ!」

’車好き’はアクセルを踏み込むとスピードを上げた

と、後ろの座席の一人が気付いた

「でもこいつら、この車を誰も見てないぞ」

もう一人も「本当だ、誰も気づいていないみたいだ」

「なに?どういうことだ?」

もうトラックは目の前だ

アクセルを緩め’車好き’が後ろを振り返ると

「わあ!」

またアクセルを踏んでスピードが出た車は

あやうくトラックにぶつかりそうになった

「なんだ?あぶねえじゃないか!」

「いや、お、おれも見たんだ、人がいっぱいいた!」



後日、某所に再び集まった4人

実はあの河川敷であの後も走った

それで、信じられないことだが、一つの結論に達したのだった

「やはり、あの窓は、過去が見えるんだ」

「そうとしか思えない、でも不思議だ、そんなことがあるのか?」

「しかも、車が走ってる時しか見えないんだ」

「向こうは俺たちを見えていないんだね」

「見えてるのは、この車の製造されたころのようだね」

「40年か50年前だと思うよ」

「河川敷でお祭りやってたんだろうね」

「だから子供みたいのがいっぱいいたんだ」

「昔は賑わいがあったんだね」

「町内会とか商店街とかかな」



とても非科学的で、妄想のような

ほんとうに非現実的な話だ

でも、4人の前には、その車がある

「また走ってみようか?また見られるかもよ?」

「しかし、あの車で外を走るのは危険だ」

それまでじっと口をつぐんでいた一人がボソッと語り始めた

「オレ、あの車で走ってみたいところがある

オレが小さい頃住んでいた街に行ってみたいんだ」

なんでも、今は再開発で当時の面影が何一つ残っていないのだという

「本当言うと、見たいのはオレじゃない、いや、オレも見てみたいとは思うけど

とにかく、オレの母さんに見せてあげたいんだ」







〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ほんと変な夢だ

でもこのネタって盛り方次第では面白い話にできるかも?

スポンサーサイト

PageTop

その8 飛行機に乗れるか乗れないか?

オレと会社の社員数人で海外に視察旅行に行くことになった

みんな揃って移動し、空港に着いたはいいが、なんだか熱がありだるさを感じるオレ
とりあえずロビーのソファーに横になって様子を見ることになった
ところが他の連中は特に問題もなく時間を持て余したのであろう
オレの寝ているソファーの周りで、なんとすでに酒を飲み始め宴会モード突入だ

ワイワイガヤガヤ賑やかな酔っ払いたちに
「こんなんで海外行って大丈夫か?」と、だんだん不安になってくるオレ

それでも、横になっていたら少し落ち着いたようだ
頭もすっきりしたので起き上がり
すでに出来上がった酔っ払いたちを眺めていると、搭乗手続きが始まったようだった
明らかに赤ら顔ではた目にも酔っ払い確実な社員の連中をなだめすかして立たせ
一人ひとり世話してやって無事搭乗させ
さて最後にオレの番だと思ったら、今度はオレのチケットがない!
ジャケットのポケットから手荷物のカバンの中から探したがどうにも出てこない!

「これはやばい!」

とりあえず航空会社の係員にその旨を相談すると
どこかに電話して調整してくれて
もう一度チケットを発行しなおすから待つように言われる
しかし「かなりギリギリです、間に合うかどうか微妙なところです」というのだ!

どうにもこうにも他に手だてがないのでその場で待つことにしたが
今度は尿意を覚えてマジ焦るオレ…

小便を我慢してチケットを受け取り、無事搭乗できたとしても
離陸して安定飛行に入るまでは機内のトイレに立つことは不可能だ
そんな長い時間、小便を我慢できるだろうか?

かといって、ここでこの場を離れトイレに行ったら
チケットを受け取るのに時間がかかるかもしれない、最悪チケットを受け取れないかもしれない
そうしたら、飛行機に乗り損ねてしまう…

考えた末、オレは一か八か小便を我慢することにした

再発行チケットはまだ来ない
時間は刻一刻と過ぎていく
オレは尿意を紛らわすために、これから行く外国の言葉を練習しておこうと思いはたと気づく
「あれ?どこの国に行くんだっけ?」
なんとなく南米のような気がしてきて「ポルトガル語かな?」なんて考えている

まだチケットはこない…
間もなく時間だ…
尿意はもはや限界に近い…



******************************

目が覚めたら速攻トイレでした、やっぱりね~!

PageTop

その7 中国で迷子に

オレは中国に来ている
中国のどこの街かはわからないが
小さな古い工場の薄暗い照明の中で
わりと大きな装置のメンテナンスのようなことをしている

場内にはオレ以外にも日本人が数人いる
作業は一段落した模様で
一人が何かのボルト締めをしている以外は
あとは2~3人で集まって何か話したり
一人でぼーっと休んでたり、いろいろだ

すると、何か話をしていた中の一人がオレに声をかけてきた
なんでも、日本人がもう一人合流してくるので
今から駅まで迎えに行ってくれというものだった

そのままの格好で早速表に出ると、外は夕暮れで暗くなり始めていた
工場の前の通りを左にまっすぐ歩いていくと
ほどなくして道の左側に駅が見えてきた

オレは駅の中に入って
改札口辺りで待つことにした

と、ここで気が付いた
いったい誰が来るのか聞いていなかった
日本人という以外、何も情報が無い
顔も名前もいっさいわからない
それに、向こうだってオレのことを知ってるかどうかも分からない

「しまった」

ちょうど電車が着いたところらしい
とりあえず、改札から出てくる人の中でも
いかにも日本人のような顔や服装、カバンなどを探してみた
それらしい人もいるにはいたが
なかなか日本語で声をかける勇気もなく
そうしているうちに誰も居なくなてしまった

改札口付近にはもうオレしかいない
「次の電車だろうか?」

どうせ次の到着まで時間もあるだろうから
ここはいったん工場に戻って聞き直すのが得策だと思い
元来た道を戻ることにした

「お前、何してんだよ!何も聞かずに出ていくなよ!」
なんて、みんなに笑われるだろうな、と思いながら歩いていくと
目の前に結構な坂道が現れた

「あれ?来るとき坂なんてあったか?」
だんだん不安になってくるオレ

気付けば辺りは真っ暗だ
心細い街灯がポツンポツンとあるだけで
道端の建物はみんな灯りがない
道を歩く人もなく、一人ぼっちだ

遠くのほうに何かネオンのような灯りも見えたが
工場は駅からあんなに離れていなかったはずだ

「これは…道を間違ったか」

そんなに大きな駅でもなく
したがって出口を間違えるとは思えなかったのだが
なにぶん異国の知らない街だし…

考えた末、もう一回駅に戻って仕切りなおすべきだと
踵を返してまた歩き出した

ところが今度は行けども行けども駅が見えてこない
「完璧に迷子だ」
オレは焦った
しかし焦ってもどうしようもない、何もできない

辺りは真っ暗
誰も居ない、誰も通らない
遠くのネオンまで行くべきかどうか悩んでいるオレ…




何とも変な夢だった
ちなみに、中国は行ったことありません
外国で迷子になった経験もありません





PageTop

その6 暗唱試験で赤っ恥

オレは細く急な、崖のような小道を降りている
ところどころ大きな段差があって非常に歩きにくい
オレの前後にも何人か同じように崖の道を下っているが
このときはまだ、なんで、どこに向かって歩いているのかわからないでいる

結構歩いた気がするが、なんとかかんとか下まで降りると
人がいっぱい集まっている空間に出た
よく見ると、そこはなんだか教室のような広い部屋だった
部屋の中には学校の教室にあるような一人用の机とイスがいくつかおいてあるが
そこにはすでに先に来ていたと思しき連中が座っていて座れない

絶対的に机が足らないようで、俺以外にも大多数はあぶれており
仕方ないので床になにか敷物をして座っている
オレもその辺にあった毛布のような布きれを適当に敷いて、空いているスペースに座ることにする

ふと手元に目をやると、英語のテキストがある
それをみて、これから英語の講義がはじまるんだと理解した
そういえば、周りの連中もテキストを手に何か暗唱しているようだった
どうやら、英文の暗唱試験もあるようだ
オレはしっかり準備してあったようで、特に動揺もせずに待っている

しばらくすると、教授が教室に入ってきた
机に座っている者も床に座ってる者もみな立って、さっそく暗唱試験が始まるようだ

ところが、おもむろに教授が「Ich bin ~」とか言い出した
「あれ?ドイツ語???」
予想外の展開に狼狽したオレが周りをキョロキョロみると
他の連中のテキストは、オレのそれと明らかに違うではないか
「しまった!間違った」
何をどう間違えたのかわからないが、とにかくここは何とかごまかして切り抜けるしかない

様子をうかがっていると、この試験の概要がわかってきた
試験は一人づつで、教授が先に文章を言うので、それを復唱すればよいようだ
ただし、課題の文章はいくつかあり、簡単で短いものから、結構長いものまであるようだった

教室内は数十人はいるだろうか
なんとなく、オレの座っていた位置から推測すると、真ん中あたりで当たりそうな感じだ
ところが、オレの前にあてられてる連中はなんとパーフェクト!誰も間違えないでクリアしているではないか!

「これはヤバい!」
胃がキリキリしてくるのを耐えていると、いよいよオレの番が回ってきた
「どうか!頼む!短い簡単なヤツならなんとかなる!」

しかし、オレの必死の願いもむなしく、教授はやたら長くてめんどくさそうな文章を言い始めた
しかも、よりによって、オレの前には誰にも言ってなかった文章だ
「Ich gebe nicht ~~~~」
もはや途中からオレの耳には何も入ってこなくなった…

…黙っているのもかっこ悪い
オレは破れかぶれで適当な単語を並べて言ってみたが
案の定、あっさり間違ってしまった

「不合格」
冷たく教授が言い放つと同時くらいに
教室中の目がオレに向けられるのを感じた
まさに針のむしろだった
オレは顔も上げられないでいる








…46歳の今でもなお
年に1~2回くらいは大学生のころの講義や試験の夢をみるのでした
お恥ずかしい話、足踏み(留年)のくせに単位ギリギリで卒業だったので

・しばらくぶりで講義に出席したら内容がぜんぜんわからない!
・試験中だがぜんぜんわからない!
・出席日数不足で受験資格を失う!単位不足で留年か?!

といった、やたらと焦るような夢ばっかりなんです
当然目覚めは何とも表現できない嫌な気分、そして「夢でよかった~」です

PageTop

その5 応援団の真髄

唐突だが、オレは我が母校の応援団を指導することになった



さっそく練習を見に行くと

この後輩達、ひたすらセンターテクばかり練習しているし

かなり練習を積んでいるのだろう、とても上手である

練習中の会話や雰囲気から察するに、どうやらこの連中は

センターをビシッと決めるのがカッコイイ応援団だと思っているらしい



実は長い期間、我々OBとは絶交状態だったので

その間ろくな指導もされておらず

いろんなしきたりや伝統は途絶えてしまっていたはず

校歌応援歌にしても、オレが現役当時は十数曲歌ったものだったが

今の現役は3曲しか知らないというもっぱらの話だった



にもかかわらずどこでどう覚えたのか

そういう「今の世代は知らないはず」の

どちらかといえばマイナーで

オレ達ですらちゃんと振れるか自信がないような曲のセンターまで

ビシビシと決めてご満悦の様子だ




「おい、シマ!」

しびれを切らしたオレは団長を呼ぶと

思いの丈をボツボツと語りだした

「お前らのセンターは確かにすごい、ほとんどパーフェクトだ

でもそれは応援団の真髄ではないぞ

いくらセンターが完璧であっても

お前らのはただのパフォーマンスであって、それ以上でも以下でも無い

例えれば、どれだけ大きくて立派な彫像だとしても

土台が弱ければ、ズブズブと沈んでしまって笑いモノになるだけだ

では、応援団の真髄とは何だ?

それは応援する想いだ

親友、仲の良い友人が戦っている

同じ学び舎に学び、苦楽を共にする仲間が戦っている

その場に行って一緒に戦うことはできないが

声を枯らしてでも、応援する

全校生徒のそういう想いを一つにまとめるのがセンターだ

そういう気持ちがあって初めてテクが活きるのだ

…」

最後は頬を涙が伝っていた




しかし、団長のシマは

ニヤニヤして聞いているだけだった








目覚め悪!

PageTop